【完】隣の先輩。
「…悠輔、ごめんな。俺、鈴音が……」
そのあとは、言葉にならないようだった。だけどそのあとどんな言葉が続くのか、わかるような気がした。
「…日和、いこう」
いつのまにかみんなの視線がこちらに向いているのに気づいて日和を連れて場所を離れた。
離れたベンチに座って、日和の話を聞いた。
「で??…鈴音とは、どうなんだよ。」
「…1年のときから好きだった。なんでかわかんないけど好きだったんだよ。」
「…だってお前、1年のときから常に彼女いたじゃん。そいつらはなんなんだよ。」
日和はとにかくモテていたから。
なんで吹奏楽に入ったんだっていうくらい、運動神経いいし、明るいし。