【完】隣の先輩。
「好きじゃなかった。いや、違うな。好きには違いなかった。俺は元々あいつらみたいなふわふわした女の子が好きなんだ。」
確かに、日和の歴代の彼女はみんな鈴音とは正反対のふわふわした感じの女の子だった。
「好きだって気づいたのはあいつがお前に告ってからなんだ。叶わねえのにさ、悠輔に告ったりして、馬鹿だなって。俺にしとけばいいのにって思ったんだよ。」
「…そう、なんだ。」
「でもやっぱ俺にとって親友の悠輔と、大事な後輩の彩乃ちゃんを引き裂こうとするのは許せなくて、あんな態度とってる。一番馬鹿なのは、俺だな。」
俺と彩乃のために?