【完】隣の先輩。
「鈴音、さっきは悪かった。」
日和が鈴音に謝っている。
もちろん、先程のことを、だ。
「……い、いいわよ。私も、少し言い過ぎたかなって思ってた。こちらこそごめんなさい。」
鈴音は、日和が鈴音に謝ったことに、心底驚いたみたいだった。
それほど険悪な仲だったのだ。
日和の心情としては、好きな子に意地悪しちゃう高校生verみたいな感じだったんだろう。
日和も、鈴音も、素直じゃないけど、謝ることができる。
一歩、どちらかが素直になれば、近づけば変われるんだ。