【完】隣の先輩。
だからこそ
大切だし、傷付けたくない。
傷つけられたくない。
憎みたくない。
でもこんなあたしは、ずるいのかな。
莉菜の優しさに溺れて、あたし甘えてない?
そう、胸を張って言える?
あたしは甘えてない!って。
言えない。
それは、胸に罪悪感があるからだ。
後ろめたさが、あるからだ。
親友の想いに気付いていないふりをして、
自分は散々棗にアピールして。
莉菜にはそのことで相談したりして。