【完】隣の先輩。
やっぱいうと思った。
「わー、いっぱいあるー!どうしよ、迷う!」
彩乃はそうやって悩んだ末、館内限定のドーナツショップで3個もドーナツを買っていた。
俺もドーナツショップで彩乃が迷っていた残りの3個を買った。
「うー、おいしそう!
あれ、先輩のやつ私が迷ってたのと一緒だ!」
物欲しそうな視線が俺のドーナツに向けられていた。
彩乃が頼んだのは
イルカの形をした上に水色のアイシングがしてあるクリームドーナツと
イチゴのチョコレートがかかった普通のドーナツ。
それと魚型のチョコレートが小さくちりばめられたドーナツの3個だ。
二個目のイチゴチョコレートドーナツは、彩乃の大好物なんだとか。