strawberry tea



『あんなのデタラメでしょう!?
勝負はまだこれからですよ!?』


『海宝さん・・・あなたにはガッカリしました・・・
正々堂々と戦おうとしていたのに・・・
あんな偽新聞つくるなんて・・・卑劣ですわ!!』





あたしの不安が次々に変な妄想へ変わる。
(しかもなぜか麗華ちゃんはお嬢様キャラ・・・)




ど、どうしよう!!!



しかし、そんなあたしの不安も打ち消してしまう言葉を麗華ちゃんが発した。







『あなたには負けました。
やはり彼女には勝てませんね・・・。』




へっ!?!?!



『こんな転入してきたばっかで、いきなり変な勝負を申し付けて・・・
海宝さんと蓮君にはとてもご迷惑掛けてしまって・・・』



な、何か言葉遣いが達者・・・




『すみませんでした・・・』



ホロリ、と言う効果音までつきそうな麗華ちゃんの表情。




「い、いえいえ!!!
全然気にしないで下さい~・・・」



ヘラヘラ笑うあたし。



『では・・・蓮君をどちらが先に誘惑できるか勝負・・・
海宝さんの勝ちですね・・・』



いや・・・
そこはタイトル(蓮君をどちらが先に~・・・)言わなくても・・・




『それで・・・お聞きしたい事がありまして・・・』



「?何?」





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