strawberry tea



『じゃじゃーん♪』


そこに広げられたのは、綺麗なドレスたち。



『すっごーい…!!』



『キャバ嬢の人はコレ着てね~♪』




………はぁ。



キャバ嬢役は、女子だけで推薦で決めたのだけれど…



あたしはキャバ嬢になってしまった。




そんなぁあ…↓↓


やる気十分の柚もキャバ嬢に。




『冬嘉にコレすんごい合う!!』



そう柚に差し出されたのは、真っ白なドレス。



『あ…ありがと…。』




何で皆やる気満々なの!?






皆でお店作ったり、言葉遣いを直したり…



でも、何だかんだ言って楽しかった。












――放課後。



その日も、皆で準備中。



すると……


『冬嘉!!』



皆が少しざわついた。




そこに現れたのは…蓮。




「蓮!どうしたの?」



『今日色々準備あって…一緒に帰れない。
ごめんな?』



「ううん!!全然平気!!
あたしも準備あるし!!」




あたしがそう言うと、蓮はニコッと笑い(女子が顔を赤らめた)、戻っていった。





はぁ…悲しい…。



早く一緒に帰りたいよ…。



せめて同じ学年だったらなぁ……。



でも同じクラスだったら良いな、なんて思うのは欲張り?





蓮と離れているこの距離が、
蓮と一緒に居れないこの時間が、




正直、凄く寂しかった。







…でも、頑張らなきゃ!!




あたし達は着々と準備を進めていった。




< 116 / 289 >

この作品をシェア

pagetop