strawberry tea
『じゃじゃーん♪』
そこに広げられたのは、綺麗なドレスたち。
『すっごーい…!!』
『キャバ嬢の人はコレ着てね~♪』
………はぁ。
キャバ嬢役は、女子だけで推薦で決めたのだけれど…
あたしはキャバ嬢になってしまった。
そんなぁあ…↓↓
やる気十分の柚もキャバ嬢に。
『冬嘉にコレすんごい合う!!』
そう柚に差し出されたのは、真っ白なドレス。
『あ…ありがと…。』
何で皆やる気満々なの!?
皆でお店作ったり、言葉遣いを直したり…
でも、何だかんだ言って楽しかった。
――放課後。
その日も、皆で準備中。
すると……
『冬嘉!!』
皆が少しざわついた。
そこに現れたのは…蓮。
「蓮!どうしたの?」
『今日色々準備あって…一緒に帰れない。
ごめんな?』
「ううん!!全然平気!!
あたしも準備あるし!!」
あたしがそう言うと、蓮はニコッと笑い(女子が顔を赤らめた)、戻っていった。
はぁ…悲しい…。
早く一緒に帰りたいよ…。
せめて同じ学年だったらなぁ……。
でも同じクラスだったら良いな、なんて思うのは欲張り?
蓮と離れているこの距離が、
蓮と一緒に居れないこの時間が、
正直、凄く寂しかった。
…でも、頑張らなきゃ!!
あたし達は着々と準備を進めていった。