strawberry tea



『そ…』


「そ?」



何?



停止中だったお母さんがやっと発した言葉。

先を急かすあたし。




『彼氏…そんなにイケメンなの!?!』




い…イケメンって…(汗)

お母さんがやっぱり一番疲れる…↓↓





まるで玩具を買ってもらえた子供のように嬉しそうに微笑むお母さん。



『何処にいるの?
同い年?』


『一個上の階に居ますよ。1Eです。
一個年下なんです。』



あたしの代わりにスラスラ答える柚。



…もうどーでもいいッ!!




あたしは今の時間でどっと疲労が溜まった。









――3B前




このクラスは三宅先輩のクラス。


壁中に黒い紙が張ってあり、その上に、こんな上手くなくて良いよ…というくらいの怖いイラストが描かれている。




お母さんは「じゃあ彼氏を探してくるわ~」と言って行ってしまい、あたしと柚は3Bに来て順番待ち、というわけ。




中からは「ぎゃー」という叫び声。


こ…怖いッ!!!





でも一人ついてってくれるんだよね…







『次の方どうぞ~』




と、柚が呼ばれた。


柚行かないでー!!!

と、言いたい所だが…言えない(汗)




『じゃ、出たら外で待ってるね♪』

「うん!
絶対待っててね!!!」





柚は、笑顔で3Bの男子と入っていった。



どうして怖くないんだろうか…




あたしは怖くてプルプルと震えていた。




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