strawberry tea



でも…
さっきまでの不安が消えていく。


やっぱり心地良い。



だからこんなに…
嫉妬しちゃうのかな。





嫉妬。


それを感じたら、自分が嫌になる。
不安な気持ちになる。




けど、それは好きっていう気持ちが隠れてる。









「…ねぇ…蓮ってさ…」




あたしが口を開きかけた……瞬間。





「っきゃあ!?!?」




口から変な声が飛び出した。





それは……


誰かがあたしの腕を引っ張ったから。






何!!??!!?





困惑したあたしは、その人物を見る…















「み…三宅先輩?」







あたしの腕を引っ張り、立ち上がらせたのは、三宅先輩だった。




先輩は、肩で大きく息をして息を切らしている。

走ってきたのかな?








「何ですか…?」


『ちょっと…来てくれ』




さっきの変な先輩がよみがえる。



曇りかかった瞳。
あたしの頬に添えた手。



どうしちゃったの?




あたしは強いその力に、足が一歩前に出た。




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