strawberry tea
………はぁ?
あたしが訳も分からずポカンとしていると、周りの女子が騒ぎ出す。
それもさっきの嬉しい悲鳴とは違う……
怒りの悲鳴で。
あたしの隣の柚も戸惑っている様子。
『ね?行きましょ?』
そう言って守谷蓮は、フリーズ状態のあたしの手を取り、無理やり立ち上がらせ、引っ張り出した。
女子の怒りの中、守谷蓮に引っ張られて教室を出て行く。
やっとあたしのフリーズ状態が解けた。
「ねえっ…放してよっ!!?
これから授業あるんだよ!?」
守谷蓮は聞く耳を持たない。
とうとう学校を出てしまった。
いくら年下だとはいえ、男の力には勝てない。
無言の守谷蓮に引っ張られ、連れてこられたのは……
小さな公園。
何処よ…ここ……
来た事の無い場所に少し戸惑う。
守谷蓮はあたしをブランコに座らせ、自分も隣のブランコに座った。
「……困るんだけど。」
あたしは怒った顔をした。
まあ、怒ってるんだけど。