strawberry tea
そんなつまらない俺の我が儘で、冬嘉を傷つけてしまったんだ。
「………ごめんな。」
そう思ったら、自然と口にしていた。
キョトンとする冬嘉。
『?』
「…何でも無い。」
綺麗だって言う言葉は、暫くおあずけ。
俺のSが出てくる。
冬嘉と居ると、本当にいじめたくなる。
こんな楽しいのは初めてかもしれない。
『何ソレ!!
言ってよ!!!』
大声で文句を言う冬嘉をよそに、俺は教室へと足を進める。
『……いっつもそうやって…』
今度は小声で文句を言う冬嘉。
…何だよ…聞こえてんだよ。
「いっつもそうやって、何?」
俺はわざとニヤリと笑って言った。
『き、聞こえてたの!?』
俺の後を急いでついてくる冬嘉。
まるで年上に思えないな…(←失礼)
『何で謝ったの!?』
「だから、何でも無え」
『言ってよー!!』
今年の文化祭は、忘れる事が出来なさそうだな。
まさかあんな行事があるとは思わなかったし。
あの行事のおかげ、と言っても良いかもな。
…俺の気持ちが言えた。
トラブルあったけど、それも思い出になるだろうな。
一生。
二人の。
それが俺の気持ち。