strawberry tea
【4章 好きだからこそ】
逃げられない!?
秋が過ぎ、待っている季節は……冬!!!
冬はあたしの誕生日もある。
後は洋服とか雪とか……季節的に大好き!!!
―学校
―お昼休み
柚と話していた時。
『『キャアアアッ!!』』
廊下に集まる視線。
女子の叫び。
はい、毎度おなじみ、蓮君登場。
『冬嘉♪』
いつも通り、笑顔でやってくる蓮。
…可愛い…///
女子は、少し離れた所できゃあきゃあと顔を赤らめている。
そういえば、これまで、そんないじめられるとか無かったな。
真由子達とかには睨まれたりしたけど…
皆、蓮を奪う事はしないのかな?
何でだろう…
ま、そういう事無ければ良いんだけどね!!
『あのさ、突然だけど』
ニコニコしながら、あたしの隣の今不在の男子の席に腰かける。
何か…蓮、機嫌良い?
あたしが不思議に思っていると…
『今日、冬嘉ん家、行って良い?』
っはあああ!?!??!
「な、何言って…!?」
『あ、いいね~♪』
そこに入ってきたのは柚だ。
あたしの机に身を乗り出している。
(あたしの前の席が柚の席なので)
「ちょっと!!柚!!!」
何言ってんのよ!
『まぁまぁ♪
いーじゃん♪
だってお互いの家行った事無いんでしょ?』
……まぁ…そうだけど…
『さっすが良い事言いますね♪
って事で、今日冬嘉の家行くから!!』
そう言って蓮は、目をハートにした女子の列の間を通って帰って行った。
機嫌良かったのはコレか…
ってかこうなったのもお母さんのせいじゃん―!!
あたしはその後、一人で頭をかかえていた。