strawberry tea



………っ。




そんな蓮の仕草にドキドキするあたし。



大きい手の温もりに、何も文句が言えなくなる。





あたしはそのまま連れて行かれた。











『…ここ。』


少し日の沈んだ頃到着した蓮の家。


「…わぁ…!」





綺麗で、結構大きいマンション。

まだ新しそうで、お金持ちの人が住んでそう。



「す…凄いね!!」


『そうか?』






あたしは抵抗するのも忘れてはしゃいでいた。


ここが蓮の家かぁ~♪






『じゃ、中入るよ』
「うん!!」


………って!?!?




「っ嫌!!!」
『…は?』


あたしはやっと抵抗する事を思い出した。





「えっとぉ…ちょっと遠慮しとく…」
『何言ってんだよ』




蓮は呆れ顔で再びあたしの手を引く。





………う…


ヤバいヤバいヤバい!!!






『もしかして緊張してんのかよ?』
「違ッ…」





…でも分かんないよね。


そんな事になるのは。





もしなったとしても、やめてって言えば大丈夫さ!!!きっと!!!!








………と、あたしは思っていた。





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