strawberry tea
『付き合ってる人、待たせたくないから。
とか言って格好つけてみる。』
「ははっ♪」
そう言った時、あたし達の乗る電車が現れた。
プシューッ…
ドアが開き、乗客達がぞろぞろと降りる。
そしてあたし達が乗り、席に座る。
窓側に蓮、通路側にあたし。
「あー楽しみ♪」
『嫌嫌言っといて楽しみなのかよ』
~っ。
「…いいの!!」
ガタンガタンと電車に揺られる。
『…ふぁ~…』
蓮が欠伸をする。
……眠いのかな?
「…蓮、眠い?」
『ん~…ちょっと…』
ちょっととか言いながら…結構眠そう。
「寝れば?」
『……いいの?』
…っか…可愛い!!!!!
「うん!!いいよ!!」
『…じゃー寝るー』
ちっちゃい子みたい…
目を瞑った蓮を見て、凄く愛しくなる。
あー…
あたしどんだけ蓮にベタボレなんだよ…!!
睫毛長ー……
あたしは失礼なくらい蓮をじろじろ見る。