strawberry tea
『苺、かな』
苺…?
「あたしも苺大好き!!」
共通点だ!嬉しいっ♪
『あ、冬嘉ってさ苺みたいじゃねぇ?』
………………。
「はぁ?」
『真っ赤になる所が似てる』
「何それ~」
ピーマン嫌いで苺好き。
しかも苺をあたしみたいなんて言ってる。
「蓮って…ちっちゃい子みたいだね!!」
そう言ったのが間違いだった。
『…………は?』
蓮は眉間に皺を寄せ、露骨に嫌そうな顔をしている。
!
………し、しまった!!
「いや!!
ちっちゃい子みたいで可愛いなぁ~って……」
『ふざけんな』
あたしの必死の言い訳も無駄、蓮を怒らせたようだ。
「蓮ごめん!!一応、誉め言葉だったんだけど…」
『今のどこが誉め言葉な訳?』
ヤ・バ・い!!
ドS蓮登場!!
「ちっ、違くて!!」
『何がだよ?』
じりじりとあたしに詰め寄る蓮。
またも、後ろはふすま、前は蓮。
「か、可愛いって事!!」
『俺さ、傷ついたんだけど?』
嘘つけっ!!!
あたしをいじめるのを楽しんでる!!!!
……って言いたいけど無理!!
『どうしたら許してあげよっかな~』
ヤバいヤバいヤバい!!!
何か今日…展開が同じだぁ!!
「ちょっ…蓮っ!!」
『何?』
あたしの腕を掴んで、あたしの弱点の首に息をかける。
「っひゃあ!?」
ビクンと揺れるあたしの体。
無理無理無理!!!!
逃げられない―――!!!!