strawberry tea
『あなたは?』
梢が尋ねた。
『海宝冬嘉です!
17です。
宜しくです…』
『一個上か!
敬語使わなきゃね!!』
『いや!!全然!!使わなくて良いです!!!』
『そ?じゃあ冬嘉って呼ぶね♪』
…ていうかさ…
「で?何で勝手に入ってくる訳?」
邪魔されたし。
こいつ居無きゃ良かったのに。
(↑ひど)
『え~だってさぁ~
お母さんが蓮君が来てる!!会いに行きなよ!!
って大騒ぎしてたんだもん。』
「だからって勝手に入ってくんなっつーの」
『へ?だってノックしたもん。』
「ノックしても返事してねえから。」
…ったく。
こいつ、変わってねぇ。
保育園の時はよく遊んでた。
それで小学校入っても結構仲良かったし。
中学の時は別のクラスだったけど…
良く話してたしな…
天然なのか、馬鹿なのか…しかもしつこい梢。
『アメリカって…英語話せるんですか!?』
冬嘉が尋ねる。
『まぁ…多少は喋れるけどね。』
『凄いなぁ…』
多少っていうか、ベラベラだろうが。
「つーか早く出てってくんない?」
俺はイライラしながら梢に言う。
『へ?良いじゃん!!
超久しぶりの再会なんだしさ♪
今までの事、色々語ろうよ~』
「ヤダ。早く出てけ。」
『うっわ、怖いなぁ!!
全然変わってないね!!蓮のケチ!!!』
「お前も変わってねぇだろ。
ケチでも何でも良いから早く。」
俺は梢の背中を押して、部屋から出させるようにした。
『ちぇっ。じゃあ冬嘉ちゃんまったねー♪』