strawberry tea
やっと梢が出て行った。
…ていうか…
結局冬嘉の事゛ちゃん゛付けてるし。
「ごめんな、アイツいつもあんな感じだから。」
『う、ううん!!
全然平気!!』
…何か冬嘉…
顔、暗くねぇ?
…うん。
さっきより顔が暗い。
何か少し眉間皺よってるし。
「冬嘉?調子悪い?」
『………っへ?』
ぼーっとしてたのかよ。
大丈夫か?
「調子悪い?」
俺はそっと冬嘉の額に手をやる。
…あれ、熱くないし。
「熱では無いみたいだけど。」
『え、別に全然!!調子悪くないよ!!』
「調子悪いだろ?」
『ううん!!元気!!』
「…調子悪そうなんだよな~……」
…何でだろう。
調子悪そうに見えるんだけど。
「じゃあ~…」
…さっきの続き、しようかな。
「調子良くしてあげる」
もう邪魔されないよな?
『………っへ?』
俺はそっと冬嘉を抱きしめる。
「!?れ、蓮!?」
もう嫌だって言われても離さない。
………もう無理だ。
俺を止まらなくさせたのは、冬嘉、なんだから。