strawberry tea
両手首に走る、痛み。
「痛ッ…」
キツく、紐のような物でしばられている。
何!?何なの!?!?
怖くなってくる。
…男3人組の事。
…煙草臭い男の事。
蘇ってくる。
またあたし…何かされちゃうの?
『あ、今、蓮君助けてぇ~って思ったでしょ?』
真由子の言葉にクスクス笑う周り。
「思ってなんか無い…」
あたしが何されたかなんて…あの恐怖の事なんて…何も知らないくせに!!
『蓮君呼んであげようか?』
………は?
「何で…」
『呼んであげるよ?』
何?何なの!?
目に涙が溜まってくる。
何でこんな事されなきゃいけないの!?
…今、蓮がきたら…
また心配かける。
迷惑かける。
何度助けてもらった?
もう蓮に迷惑かけたくないよ。
「…呼ばないで」
『はぁ?』
予想外、といった表情の真由子達。
「ッ…呼ばないで…」
『…ふ、ふ~ん…良いんだ、呼ばなくて。』
焦った表情の真由子達。
蓮を呼んで何かしようとしてたんだ。
その時、真由子達の中から、1人が部屋から出て行った。
あたしは、その行動の意味が理解できなかった。