strawberry tea



両手首に走る、痛み。


「痛ッ…」



キツく、紐のような物でしばられている。


何!?何なの!?!?



怖くなってくる。



…男3人組の事。
…煙草臭い男の事。




蘇ってくる。

またあたし…何かされちゃうの?






『あ、今、蓮君助けてぇ~って思ったでしょ?』




真由子の言葉にクスクス笑う周り。




「思ってなんか無い…」




あたしが何されたかなんて…あの恐怖の事なんて…何も知らないくせに!!






『蓮君呼んであげようか?』



………は?





「何で…」
『呼んであげるよ?』



何?何なの!?


目に涙が溜まってくる。


何でこんな事されなきゃいけないの!?





…今、蓮がきたら…
また心配かける。
迷惑かける。




何度助けてもらった?




もう蓮に迷惑かけたくないよ。











「…呼ばないで」
『はぁ?』



予想外、といった表情の真由子達。





「ッ…呼ばないで…」



『…ふ、ふ~ん…良いんだ、呼ばなくて。』




焦った表情の真由子達。





蓮を呼んで何かしようとしてたんだ。







その時、真由子達の中から、1人が部屋から出て行った。




あたしは、その行動の意味が理解できなかった。




< 219 / 289 >

この作品をシェア

pagetop