strawberry tea
「…そっか」
俺は冷たく言い放った。
冬嘉の表情が強張る。
…俺の事が嫌なら、そんな表情すんな。
「冬嘉は何で三宅を拒まなかったわけ?」
困惑する冬嘉。
必死で答えを探しているようだ。
…三宅が良いから、なんだろ?
冬嘉が何も言わない事に腹がたつ。
…いや、俺は自分自身に腹がたっているのかもしれない。
冬嘉に本当の事を聞けない自分に。
「…分かったよ」
三宅と冬嘉が幸せになれば、それでいいんだろ?
だったら俺が身を引くしかねぇじゃん。
冬嘉の目が赤くなっている。
……ふざけんなよ。
そんな目して俺を見んな…
俺は冬嘉をしっかりと目に焼き付けた。
そして、部屋から出て行った。