strawberry tea
三宅が良いから、三宅と抱き合った。
三宅が良いから、俺が来ても何も言わなかった。
……そうだ。
もう俺の一方通行な思いなんだ。
こんなに冬嘉に冷たくしても、頭には楽しかった事ばかり浮かぶ。
冬嘉と一緒に居てぇよ。
別れたくねぇよ。
…けど、これも俺の一方通行なんだろ?
「馬鹿野郎…」
自分の馬鹿野郎。
冬嘉に本当の事が言えない。
…言っても、もう無理かもしれない。
終わり、なのか?
自然に眉間に皺が寄っていた。
俺はそっとトイレを出て、試合へと急いだ。