strawberry tea
―階段の踊り場
「『………』」
無言のあたし達。
蓮は腕を組んで壁に寄りかかり、あたしとは視線を合わそうとしない。
あたしはそんな蓮の前に立ち、手を前にしたり後ろで組んだりしていた。
…言わなくちゃ。
あたしが口を開きかけた、その時。
『別れよう、とか?』
フッと笑う蓮。
その視線は今だあたしの目にはない。
………え?
あたしの中の何かがガラリと崩れていく感じがした。
何で笑うの?
蓮は…あたしを嫌いになった?
…当たり前だよね。
あたし最低だもん…。
でも、あたしは蓮がまだ好き。
本当に最低だよね…
「…そんなんじゃない」
『じゃあ何だよ』
やっと蓮があたしに目を向けてくれた。
しかし、その目は冷たい目。