strawberry tea
確かにあたしがいけなかったよ。
先輩を否定せずにいて。
けど、あたしは蓮が好きなの。
それを言おうとしたのに……
…蓮はあたしの事嫌いなんだ。
「……ッ」
今、ここで蓮の事を想って泣いてるあたしなんて、蓮にはどうだっていいんだ。
……あたしの一方通行な思い。
「もう…ッやだ…ッ」
素直になれない自分。
本当の事、言わなきゃいけないのに。
あたしは、ふと壁にかかっているカレンダーを見た。
……今日、あたしの誕生日なんだ…
忘れてた。
…蓮も、忘れてるだろうな。