strawberry tea
『…ごめん、何かあたし達…蓮君の事で必死だった。』
『馬鹿だったね…』
『ごめんね…』
口々に真由子達がそうやって謝る姿が、何だか妙だった。
『さっすが強い女だな』
康輝君が柚に向かってそう言うと、柚は嬉しそうに笑った。
……あれ?
な、何かこの二人…
い、良い感じじゃない!?
すると、柚があたしの耳元でこう囁いた。
『あたしね…康輝君の事好きなんだぁ♪』
……嘘っ!!
あたしは自分の事なんか忘れて、おおいに柚を祝福した。
やっぱりかぁ~♪
柚と康輝君…
超お似合い!!!!
嬉しいなぁ~♪
『って事で!!
今度は冬嘉だよ。
守谷君に、きちんと言ってくるのよ。
昨日部活で、康輝君が守谷君に聞いたらしいんだけど、守谷君も補習なんだって!!
だから、今日居るよ?
補習終わったら、一年のクラス行ってきな!!』
……柚は本当に、自慢の大親友だよ。
「ありがとー!!柚大大大好きぃ♪」
『えーやだ。』
「うわっ、傷つく~」
こうやって馬鹿やれんのも、柚だけだよ。
あたしは、本当に柚が好きだと、改めて思った。