strawberry tea



『蓮帰ったんじゃないっすか?』

『これから俺らと遊びません?』

『お、良い事言う~』






………怖い。



あたしはサッと逃げようとした。





『待ってくださいよ、冷たいなぁ~』




一人が、あたしの腕を掴む。




………やだっ…








その時だった。












一年で溢れているあたしの前。


その前で、あたしを見ている人がいる。
















………蓮…?









蓮は何とも言えないような表情で、あたしを見ている。





………っ。





『先輩?』

『遊びましょうよ~』





そんな男の声が背後から聞こえても、腕を掴まれたままでも、




あたしと蓮は見つめ合っていた。










………もう、助けてくれないんだね。






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