strawberry tea



「触んなっ!!」



あたしの口からは思った以上に大声が出て、思わず男はあたしの腕から手を離した。






「あんた達なんかと絶対遊ぶもんか!!!
気持ち悪い!!!!」



サーッと青くなっている3人をよそに、あたしは蓮を見た。




今だあたしを見ている蓮の表情は、驚きを隠せない様子。



あたしはズンズン歩き出した。





…何を怖がってんだ、あたしは。





頑固で強気なあたしは何処行った!?

いっつも守られてばっかりのお姫様じゃないんだよ!!!







「蓮ッッ!!!」




周りの人達は、あたしの勢いに圧倒され、帰っていく。


興味本位で、見ている人も居る。






お構いなしだっっ!!!!








あたしは蓮の目の前まで歩いた。





蓮は目を丸くし、かなりビックリしている。













あたしはグイッと蓮の襟元を掴んで引っ張った。







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