strawberry tea
【Last 真っ赤な苺の恋】
絆
**蓮side**
昨日、何だか説教するように叫んで逃げてった冬嘉。
…それを聞いて、嬉しかった。
それと、何とかしなきゃと思った。
冬嘉は、俺の事をまだ好きでいてくれたんだ。
そう思ったから、嬉しかった。
だから、今日、冬嘉と仲直りしようと思った。
一方通行なんかじゃなかった。
俺達はすれ違ってただけだったんだ。
冬嘉とは別れたくない。
゛一生一緒にいたい゛
それが俺の気持ち、なんだ。
――
長い補習が終わり、俺は冬嘉のクラスへ行こうとした。
『蓮君、急いでどうしたの?』
鮎川麗華。
「冬嘉探しに。」
そう言って俺は教室を出た。
――
…………は?
俺が冬嘉のクラスへ行こうとしたら、冬嘉の姿があった。
しかも…あの3人に囲まれてる。
…どうすれば…いい?
助ければいいか…?
いや、助けなきゃマズイだろ……
冬嘉と目が合ってしまって、俺は身動きがとれなくなる。
…触るなよ
冬嘉に触るな
俺が冬嘉の元へ……
足を一歩前に出した時だった。