strawberry tea
【Last 真っ赤な苺の恋】




**蓮side**






昨日、何だか説教するように叫んで逃げてった冬嘉。





…それを聞いて、嬉しかった。

それと、何とかしなきゃと思った。





冬嘉は、俺の事をまだ好きでいてくれたんだ。



そう思ったから、嬉しかった。






だから、今日、冬嘉と仲直りしようと思った。



一方通行なんかじゃなかった。

俺達はすれ違ってただけだったんだ。






冬嘉とは別れたくない。




゛一生一緒にいたい゛






それが俺の気持ち、なんだ。













――

長い補習が終わり、俺は冬嘉のクラスへ行こうとした。



『蓮君、急いでどうしたの?』



鮎川麗華。




「冬嘉探しに。」



そう言って俺は教室を出た。




















――

…………は?




俺が冬嘉のクラスへ行こうとしたら、冬嘉の姿があった。






しかも…あの3人に囲まれてる。





…どうすれば…いい?








助ければいいか…?



いや、助けなきゃマズイだろ……







冬嘉と目が合ってしまって、俺は身動きがとれなくなる。





…触るなよ



冬嘉に触るな





俺が冬嘉の元へ……





足を一歩前に出した時だった。






< 253 / 289 >

この作品をシェア

pagetop