strawberry tea



頑固で強気で我が儘な冬嘉が、そこに居た。





……冬嘉は…俺の事が好き…なんだよな?







…うわ…何かもう……
やばい。






そう思ったら、冬嘉が愛しくて愛しくて、思わず抱きしめていた。



冬嘉がつぶれてしまうくらいに。








『馬鹿は蓮でしょ!?』

「…そうかもな」






突然抱きしめられて明らかに動揺している冬嘉が可愛くて。





また俺の腕に戻ってきてくれた。


アイツの所なんかじゃ無くて。








少しの沈黙が起きた。




そして、冬嘉が口を開いた。








『あたし…真由子達にいじめられて…

そしたら先輩が来て…
抱き締められたの…

離したら、あたしの事を諦めるって言われたから抱き合ってたの…


…ごめんなさい。』









やけに素直だな。
何かイジメがい無ぇし。





「…良かった」





『……え?』






< 255 / 289 >

この作品をシェア

pagetop