strawberry tea
頑固で強気で我が儘な冬嘉が、そこに居た。
……冬嘉は…俺の事が好き…なんだよな?
…うわ…何かもう……
やばい。
そう思ったら、冬嘉が愛しくて愛しくて、思わず抱きしめていた。
冬嘉がつぶれてしまうくらいに。
『馬鹿は蓮でしょ!?』
「…そうかもな」
突然抱きしめられて明らかに動揺している冬嘉が可愛くて。
また俺の腕に戻ってきてくれた。
アイツの所なんかじゃ無くて。
少しの沈黙が起きた。
そして、冬嘉が口を開いた。
『あたし…真由子達にいじめられて…
そしたら先輩が来て…
抱き締められたの…
離したら、あたしの事を諦めるって言われたから抱き合ってたの…
…ごめんなさい。』
やけに素直だな。
何かイジメがい無ぇし。
「…良かった」
『……え?』