strawberry tea



体を覆っていたタオルが蓮の手によって、そっと剥がされる。





「あんま見ないでっ」

『ぷ……無理。』




幸せそうに笑う蓮を見てまた涙が溢れた。





あたしの涙を蓮は指で、そっと拭いてくれた。






『顔赤…』




そう言って蓮は、あたしの体をなぞる。



「…っ」





恥ずかしくて、あたしは唇を噛みしめていた。








『冬嘉の声聞かせて?』

「恥ずか…しいっ」




『……声聞かせてくれなきゃ、やめるよ?』






ニヤリと笑って動きを止めた蓮。



……意地悪っ。












「……やだ」



あたしが小さくそう言うと、蓮は優しく笑ってあたしの頭を撫でた。







だって今、凄く幸せを感じてるんだもん。







『やめる訳ねぇじゃん』




笑った蓮は、あたしの体に舌を這わせる。





「…んっ…」




頭がクラクラして、最高に幸せだと感じる。







『…気持ち良い?』
「……馬鹿…」




蓮があたしを酔わせる。





その甘い麻薬で……。















最高に大好きな愛しい人。














――

「此処あたしの部屋。」





結局。


あの後、蓮があたしとお風呂入りたいとか言ったから、何とか阻止して、今あたしの部屋。





一緒にお風呂は難易度高すぎるっ!!




あたしは赤くなった顔を冷まそうと、化粧水をつけた。






< 280 / 289 >

この作品をシェア

pagetop