strawberry tea
顔はのぼせたように熱く、心臓の鼓動は蓮に聞こえるんじゃないかってくらいうるさい。
……でも。
「蓮のメッセージって?」
麻生さんがインタビューで聞いてきた質問。
あたしは好きって言ったけど、蓮は夜言うとか言ったよね?
『メッセージは…』
ドキドキするっ!!
『シたら言う。』
んがっ!!
さっきシたじゃん!!
脱衣所でベッド行こうって言ったのにさ、そ、そのままシちゃったし…!
何かいつもに増して…は、激しかった……し。
思い出すだけで恥ずかしいっつーの!
「もうシません!!」
『…やだ』
蓮はそうわがままな子供ように言って、あたしを抱き締めた。
………っ。
心臓がはねた。
「こんな事されても…ヤらないから。」
『いいよ』
………へ?
『このままでいい…』
…………っ。
蓮はあたしをどうしようもなくドキドキさせる。
「シたいシたい言ってたくせに……」
あたしは静かに、そっと蓮の背中に腕を回し、パジャマを握った。
『…冬嘉』
幸せだよ。
ねぇ。あたし今凄い幸せだよ。
涙がこぼれ落ちるくらい…痛いくらい……幸せを感じてる。
「…れッ…ん…」
『…泣いてる?』
もう蓮のせいで涙腺が壊れてしまいそうだった。
蓮があたしから身を離した。
あたしは泣き顔が見られたくなくて、俯いた。
顔が近い。
あたしの心臓は暴れる。
『……』
蓮はそっとあたしの涙を拭ってくれた。
幸せすぎて泣くなんて、あたしは幸せ者だ。
大好きな人とこうしていられるなんて、あたしは幸せ者だ。
その時、そっと蓮の顔が近づいてきた。
あたしは静かに、幸せに酔いしれながら目を瞑った。