strawberry tea


帰り。




柚は委員会。

他の仲良い子も委員会だし…。



あたしは仕方無く、一人で帰る事に。






玄関で靴を履きながら考える。








゛俺のこと嫌?゛







…あたしは。
……あたしはっ…






『海宝~!!』






あたしの考えが、何者かによって遮断された。





「あ、三宅先輩!!」



前から駆け寄ってきたのは、三宅先輩。


前石当てちゃったけど、仲良くしてくれている。




『おい、聞いたぞ?』



「へ?」


な、何の事…?





『あの守谷蓮と付き合ってるんだろ!?』





ひょ…ひょぇえっっ!!!!




三年にまで噂がいってんの!?ヤバくないか!?






「付き合ってなんかっ」







…付き合って……無いんだよ……ね?



一瞬心に浮かび上がる疑問。


しかし、それは自ら否定した。



付き合って無い!
全っ然付き合って無い!
(↑意味不明)




「付き合ってません!!」


あたしは勢い良く言った。



『なんだ、噂かあ。
本当だったらかなり凄いぞ?あの守谷と。』


三宅先輩は腕組みをした。





「いえいえ、そんな!
だってあたしOKしてませんし!!!」



…………。


沈黙。


あれ??



三宅先輩は目を丸くしていた。




『え…守谷から告白されたの??』














……っっあああ!!!!


あたしの馬鹿~~!!!!!!





真っ赤なあたしの顔で、先輩はそれが真実だと分かったらしい。





『す…すげぇな!!!!
あの守谷から!?!?
お前、全校の女子生徒を敵にしてるぞ?』


「…はあ…。」




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