strawberry tea
すると三宅先輩は不思議そうな顔をした。
『でも何でOKしてねぇのに、キスしてんだよ。』
………。
その事も知られてますかぁあ……。
「だって…!」
あれは無理やりっ…だった訳だしっ…!
『お前守谷の事、好きじゃねぇの!?!?』
…………。
゛俺のこと嫌??゛
ぐるぐるあたしの頭で回る蓮の言葉。
あの寂しそうな顔。
『守谷のこと好きじゃないとか、珍しいな!』
無言のあたしを見て、先輩はあたしは蓮の事が好きじゃないと思ったらしい。
『守谷は、お前のどこが好きなんだろうな。』
え…………。
そう言われればそうだ。
何で蓮は、あたしの事好きなんだろう?
何の接点も無いのに?
……どうして??
『じゃ、俺行くな!
引き止めてごめん。じゃあな!』
「……さよならっ」
先輩は去って行った。
蓮は…あたしのどこが好きなのかな??
あたしと話した事なんて一度も無かったのに。
それからも、あたしはずぅっとそんな事を考えていた…。