strawberry tea


すると三宅先輩は不思議そうな顔をした。




『でも何でOKしてねぇのに、キスしてんだよ。』



………。



その事も知られてますかぁあ……。




「だって…!」


あれは無理やりっ…だった訳だしっ…!




『お前守谷の事、好きじゃねぇの!?!?』





…………。



゛俺のこと嫌??゛




ぐるぐるあたしの頭で回る蓮の言葉。




あの寂しそうな顔。






『守谷のこと好きじゃないとか、珍しいな!』



無言のあたしを見て、先輩はあたしは蓮の事が好きじゃないと思ったらしい。











『守谷は、お前のどこが好きなんだろうな。』








え…………。













そう言われればそうだ。




何で蓮は、あたしの事好きなんだろう?



何の接点も無いのに?




……どうして??












『じゃ、俺行くな!
引き止めてごめん。じゃあな!』


「……さよならっ」






先輩は去って行った。









蓮は…あたしのどこが好きなのかな??



あたしと話した事なんて一度も無かったのに。






それからも、あたしはずぅっとそんな事を考えていた…。





< 34 / 289 >

この作品をシェア

pagetop