strawberry tea
一瞬、状況が飲み込めなかった。
だって、あたし…蓮に抱きしめられている…。
温かい…
蓮の手と同じくらい熱い。
トクントクンと脈打つ蓮の心臓のリズムと、蓮のぬくもりが心地よくて、すごく安心した。
あたしは緊張しながら、そっとゆっくりと自分の腕を蓮の背中に回した。
…じ、自分からこんな事するなんて~///
あたしの顔はさらに熱をもつ。
すると、蓮のあたしを抱きしめる腕の力が一層強くなった。
……っ、
「れ…ん……?」
『…嬉しい…』
気のせいかな?
あたしに伝わってくる蓮の鼓動が早い…
でもあたしの心臓もバクバクいってるよね。
『俺…あんな事言ったのは…』
あんな事…
゛俺の事迷惑なんだよな゛
『俺、あの3人と仲悪いんだ。
3人も俺の事嫌ってて…
それで腹いせに、冬嘉狙ってあんな事したんだと思う。
…俺…これからも、あの3人が冬嘉に何かするんじゃないかって…
冬嘉の事悲しませて…泣かせるんじゃないかって…
そんな事ばっか考えてた……』
……っ。
……蓮。