strawberry tea
【2章 甘く煮詰めて】
初デート!?
『祝!
海宝冬嘉、恋人(しかもあの守谷蓮)できましたぁあ!!』
……何だそれ。
何か滅茶苦茶じゃない?
(苦笑い)
昨日…
蓮と結ばれた日、家に帰って、長文メールを柚に送ると、あたしのより長いメールが帰ってきた。
そして今。
柚はこうして騒がしく祝ってくれている。
…ちなみに。
昨日、あたしは蓮に思い切って「あたしの事何で好きなの?」と聞いてみた。
そしたらね…
体育祭の時のあたしの失敗と、あたしが蓮にかけた言葉が印象に残って、気付いたら好きになってたんだって。
それ聞いた時…失礼な話だよね。
あたし、蓮に何か言った?とか思った。
つまり、あたしは覚えてなかった訳です。
そんな事柚に言ったら絶対激怒されるから言わないけど…(汗)
『いや~玉の輿だね♪』
「それは何か違う気が…(汗)」
すると、そんな会話を聞きつけて、真由子達がやってきた。
『何~!?!?
冬嘉、付き合ったの!!??誰!?』
『って事は蓮君あたし達のものじゃ~ん♪』
あたしが口を開く前に、柚が勢い良く、こう言った。
『冬嘉の恋人は~守谷君で~す♪』
…………。
真由子達だけでなく、クラス中が静まった。
(何で皆静かになるかな…(汗))