strawberry tea




あっ!!!
そーだ、蓮と康輝君の試合見たいんだった!!!


この時間帯だと・・・
もう部活は終わってるな。



あたしは急いで校庭へと向かった。




校庭へ出ると、そこには康輝君がいた。





『あ、海宝じゃん。』





「ほんとに試合するんだ・・・」


『あたりまえじゃん。
俺の家族嘘ついたことないし♪』


何その自慢・・・
しかも何故家族??
本当だったらかなりスゴいな・・・。


あたしはお得意のツッコミをした。



・・・・・家族?




ってことは・・・麗華ちゃんの・・・あの言葉は・・・
嘘じゃないってことだよね?




いや、でも今の康輝君の言葉が嘘かも。
だって親と妹のこと分からないでしょ、普通。



ってかすんごいゴチャゴチャしてきたぁあ!!!




あたしの皺がない脳みそはパニック状態。











『あ、もう来てたんだ』









そこへ、蓮登場。







・・・・・・・・・・ッ。


サッカーのユニフォームを身に纏っていて・・・
格好いい・・・んだけどっ





『あれ、応援しに来てくれたの?』




蓮があたしの方を向いて、ニヤリと笑う。


「っええ!!??
応援ってゆーか・・・・ただ見たいだけっ!!!」


『また強がってるし。
俺の事大好きだもんな?』




出たぁああっっ!!!!
超俺様発言・・・・。




「違うからっ!!!
さっさと戦いなさいよっ!!!!」




あたしは校庭の傍にある花壇に腰掛けた。





すると、蓮が身をかがめ、あたしの耳元に顔を近づけた・・・。








『絶対勝つから。
ちゃんと見てろよ??』










そう言うと蓮は、あたしから顔を離し、ニコリと笑うと去っていった。




っ・・・・////


あたしの心臓は破裂しそう。



< 83 / 289 >

この作品をシェア

pagetop