strawberry tea



『よし、元気もらえたわ。』


にこやかに笑う蓮。
でも爽やかさは何処にも無い・・・。(・・・悪魔・・・)


「意味不明ッ!!!
人前では駄目だからね!!!!」

『人前じゃなきゃ良いの?
もっとして欲しいんだ?』


ニヤリと人を見下すような言い方・・・。



む、むかつくぅうッ!!!!



でもそんなアイツにドキドキしてるあたしって・・・ドMだったりして。




あたしがドキドキした胸を押さえていると、どうやら試合の幕開け。
いつのまに・・・。



麗華ちゃんはあたしの隣に座ると、あたしをじっと見た。

な・・・な、何??


しかし麗華ちゃんはあたしから視線を外し、試合へと移した。





試合は、三点先取の勝ち。
攻撃、守備、と交互に行っていく。



まず最初は蓮がキーパーとなり、ゴールに立った。




ごくんと息を飲み、麗華ちゃんとあたしは二人を見つめていた。




何とも言えない緊張感と静寂さがあたし達を包み込んだ。


・・・・・・・・・なんか怖ッ!!!




蓮と康輝君の顔は真剣そのもの。


そりゃあ、康輝君は一度蓮に負けてるんだから、悔しさでいっぱいで、蓮に勝ちたいんだろう・・・。

蓮も康輝君に勝たれたら、蓮のプライドが許さないと思う。
そんな気がする。








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