strawberry tea
「蓮っ!!!!」
ギャラリーはうるさい。
風の音もうるさい。
のはずなのに・・・・・・・・・・・
蓮はあたしの方を振り向いてくれた。
・・・・・・嘘。
どうして・・・気がついたの??
蓮との距離はだいぶあるのに・・・
あの深い海のような、綺麗な瞳があたしを捕らえていた。
一瞬時が止まったかのようで・・・。
あたしはハッとして、気を取り戻した。
「・・・・負けないで!!!!!」
初めて声に出して応援した。
蓮は少し驚いた表情を見せた。
が、すぐに優しくて柔らかな笑顔を見せた。
・・・・・・・・っ。
ずるい。
そんな笑顔・・・反則だよっ・・・。
あたしはその瞳に吸い込まれて、目が逸らせなかった。
ドキンドキンと高鳴る鼓動。
・・・・・・・・・・入って。
頑張って・・・蓮!!!!
・・・・・・・・・・・その時。
バシンッッ!!!!