strawberry tea
想いを胸に。
・・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・
静まり返る校庭。
蓮の足で蹴られたボールは・・・・・
ネットを破るくらいの勢いで、入っていった・・・。
『『きゃぁあああっっ!!!!』』
『『すげ~~~~っっ!!!!』』
『『かっこいいーーーーっっ!!!!』』
一気に盛り上がる校庭。
先ほどまでの静寂さは何処へ・・・
ワーワーと激しく盛り上がる校庭の中、あたしは安堵の気持ちで一杯だった。
「・・・・・・・蓮・・・」
いつの間にかポツリと呟いていた。
康輝君は、また負けた、と悔しそうに頭をぐしゃぐしゃっとしてしゃがみこんだ。
蓮は痛そうに足を引きずりながらも、あたしの元へ近づいてきた。
「大丈夫!?!?」
蓮はうっと唸ってうずくまった。
「蓮・・・・・・怪我してたの・・・??」
あたしが怪我した所をみると・・・
いかにも痛そう・・・。
「保健室・・・行く??」
蓮はこくんと頷いた。