Chain~この想いは誰かに繋がっている~
「いつもこのお席をご指名なさいますよね。」

そして、顔を上げる彼。

あれっ? よく見ると顔もかっこいい。

嬉しくて、笑顔全快になる。


「よく知ってるね。」

ええっ!? 私、話しかけられた?

うそっ!

いやいや ここは落ち着かんと。


「はい。私、毎週この時間に、シフト入っているので。」

「そうなんだ。夜の仕事は大変だね。」

「はい。でももう、慣れましたから。」


『だって、あなたの顔を見ると、疲れも吹き飛ぶから。』

『じゃあ、俺が映梨子の疲れを癒してるんだ。』


うひゃああああ!!

な~んちゃって。

想像するだけ、タダだもんね。
< 100 / 125 >

この作品をシェア

pagetop