Chain~この想いは誰かに繋がっている~
ええい!クヨクヨしても始まらない!!
私の人生に賭けて、この恋を実らせてやろうじゃないか!!
「大人一枚。」
待ってました!
「はい、いつものど真ん中のお席、ご用意してあります!」
勢いよく彼の手の平に、チケットを乗せた。
「いつもと……同じだね。」
「えっ?」
なに?聞こえない。
私はせっかくのチャンスを逃さないよう、体を前に突き出した。
「何でもない。ありがとう、映梨子ちゃん。」
「は、はい。」
またしても、失敗。
今日も客と店員の垣根は、越えられなかった。
そして彼は、小さなシアターへと消えて行く。
もう何度、この情景を見てきただろう。
「ねえ、美希。」
「ん?」
カウンターの奥にいた、美希が振り返る。
「恋って、どうすれば実るのかな。」
私の本気の質問に、美希はため息まじりに答えた。
「難しすぎて、私にはわからないな。」
私の人生に賭けて、この恋を実らせてやろうじゃないか!!
「大人一枚。」
待ってました!
「はい、いつものど真ん中のお席、ご用意してあります!」
勢いよく彼の手の平に、チケットを乗せた。
「いつもと……同じだね。」
「えっ?」
なに?聞こえない。
私はせっかくのチャンスを逃さないよう、体を前に突き出した。
「何でもない。ありがとう、映梨子ちゃん。」
「は、はい。」
またしても、失敗。
今日も客と店員の垣根は、越えられなかった。
そして彼は、小さなシアターへと消えて行く。
もう何度、この情景を見てきただろう。
「ねえ、美希。」
「ん?」
カウンターの奥にいた、美希が振り返る。
「恋って、どうすれば実るのかな。」
私の本気の質問に、美希はため息まじりに答えた。
「難しすぎて、私にはわからないな。」