Scarly Rules
避けられぬ瞳
「隠しカメラ。」
…へ?うそ。
「お前さ、ほんと馬鹿だよ。この俺が何の対策もなく部外者にお前を預けるとでも思ったのか?」
呆れたように言葉を繋げる主人に、返す言葉が見つからない。
「マサが襲ったんだから仕方ない…とかいう言い訳もナシだぞ?」
そう…だよね。
確かに 私が彼の制止を聞かずに…。
怖い。
これは やばい。
そう思っていることすらこの男には見透かされている。
「怖い…か。」
嘲るように笑った彼の目は何故か悲しげで。
でも 彼はやっぱり鬼畜なエロ河童。
「望み通りにしてやるよ。…ほら。先シャワー行け。」
投げつけられたタオルを手に 私はとぼとぼと自室に戻る。