Scarly Rules
起き上がりこぼし
「…俺がヤるっつったら、素直にヤられてくれるわけ?」
俺は笑いを引っ込め、恭平の目に向き合ってみることにした。
そしたら
「……ヤれよ。お前が望むなら。」
⁉︎
っていやいや。
プライドの塊みたいなこの人が
今俺になんつった?
小さな声で呟くように答えた恭平を見て、俺はただ驚いた。
「…いいのか?」
念のために確認をする。
「ヤれって。…何度も言わすなボケ。」
マジか。
湧き上がる俺の興奮。
けど
「その代わり… 」
この人は、俺との情事を代償に
とんでもない要求をしてきたんだ。
まぁね、とどのつまりはそれが由佳子ちゃんを襲うこと
だったわけだけど。笑
…て、いやいやいや。
笑マークは余計。
マジで混乱したしね。
でも今はそのことよりも だ。
俺たちのめくるめく夜に集中しよう。
うん。
そうしよう。