Scarly Rules

★涙には蓋

〜恭平side〜


「…んだよッ…は…ッん…あぁ…や…ふぁ…」

むず痒い。

てか 切ない…のか?

俺の中に入っては出てゆく柔らかな手つき。解されるたびに声が漏れる。


「恭平、気持ちいいみたいだね。」

これは…マサの声。


そう なんだよな。




俺はマサに告白をされて
なんだかんだコイツに犯されてる最中。

なんか正直、
いろいろ早すぎて ついてけねぇんだけどな。



てか、俺は何がしたくて…。


マサに変なこと頼んだり

誘うような真似したり


ゆかの存在が
一際大きく頭の奥で点滅してる。

ゆか 好きだ。

けど…

なんだよこれ。

俺はゆかをどうしたいんだ?

マサのことは?

なんなんだ…。





沢山の疑問と考えが頭を巡るけど。




今この時
俺を支配する一番大きなものは快楽で。


「気持ち…あッ…マサ…俺…はッ…あぁ…いいよ…もっ…と…はぁ…」

俺はただ成されるがまま。
マサを求めていた。


マサもまた
一心不乱に俺を求めて。




俺の中でマサはイき
俺はマサに促されるまま欲を放った。




ナガレノママニ。





《※回想おわり》
< 29 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop