Scarly Rules

瞳の先に

〜恭平side〜



「愛しいゆかちゃん…ここがどこだか覚えてるかな?懐かしいねぇ。」


「てか、覚えてるに決まってるよね?分かってるよ。答えなくても大丈夫。それよりも おやおや…お隣さんがそろそろ目を覚ましそうだ。ちょーっと静かにしててね?」



状況を確認しようと目をキョロキョロさせてる由佳を横目に腰をあげると

俺はそっとマサの背後に回る。


「マサ…。」

耳元で息を吹きかけるように囁くと

マサがビクッとして目を開けた。


「おはよ。」

マサは目を見開いて固まった。




マサの視界にはそうだな…

まずは自分自身が見えるのかな。

この地下室
ちなみに今は一番奥の隅にいるわけなんだけど…ここには小さいながら鏡張りの壁があるんだ。

だから由佳子もマサも 先ずはそのことに気がつくはずさ。


そして自分が裸で縛られてることにも…多分気づいたよね?すんごい顔赤いし。



由佳子はともかくマサにとっては初めてのことだろうから 多少説明はしてやらないとな…。


何故自分が鏡の前で裸体を晒して
しかも亀甲縛りなんていう超絶恥ずかしい感じで縛り上げられているのか をね。



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