Scarly Rules

★ピエロの前戯

〜恭平side〜



「マサ…。」

全身を火照らせて喘ぐコイツの姿は
正直言ってかなりそそる。

縄の絡んだ全身の強張りを順々に愛撫してやれば、面白いほどに声をあげて。

俺の中に踏み込んだ罰。
俺のオモチャに近づいた罰。



頭の中で呟きながら

指で 舌で
敏感な部分を丁寧に犯してやる。


「んっ…んん…ふぁ…ぁ…あ…」

首筋から唇

唇から目元

また首筋を辿って

胸の突起に齧りつけば

身体がふわりと宙を舞う。



綺麗だ…

ふとそんな感想すら脳裏を過るが


俺はやっぱり こんなんじゃダメ。

「ああ…きょう…へ…ッはぁ…あんっ…」

名を呼ばれようと
求められようと

俺は男じゃ満足しない。


満足出来ないんだよ。

マサ…。



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