Scarly Rules
差し込む光
〜ゆかside〜


「なぁ…ゆか、一緒に寝て良い?」

「ほえ?」

「何もしないから。」

「いい…けど。」

「ありがと。」


からかわれて布団に潜った私。

でも、今のこの人は
さっきまでとはなんだか違って。



もそもそと私の(…まぁ 恭平のベッドだけど今は私の)布団に滑り混んだと思ったら


言葉通りにそのまますぐに寝付いてしまった。


恭平…。


この人って、なんなんだろ。


いつもは酷いことばっかりしてくるくせに

時々、ほんのちょっとだけ見せてくれる油断した顔は天使みたいで。

寝顔もめちゃくちゃ可愛いんだ…。


ほっぺをツンツンしてみたり
髪をゆっくり撫でてみたりしてても

寝てる時だけは怒らないしね。




好き…なのかな。私。


恭平のこと。




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