Scarly Rules

キブンテンカン


「いやぁ〜。ご馳走様でした!やっぱり料理人さんの作る料理は違うね。恭平達は毎日こんな豪華な食事なんだよね?羨ましいよ。」

食後のコーヒーを手にとり
マサさんは満足気に笑う。

「あぁ。」

今の短い返事は恭平。



「まぁでも今日の朝昼兼用ご飯は特別豪華だったよね。基本が2食しか食べないから、いつもは栄養面とか結構気にして料理してくれてて。ほら恭平、前に一回サラダだけの日とかもあったよね。」


「あはは。それほんと?」

「そう。ひどいですよね、全く。 あ でも、夕食は絶対毎日豪華です!バリエーションも豊富で全然飽きないし。」

「へぇー。やっぱ凄いんだね!俺なんか夕食は基本カップラーメンかお茶漬けだからさ、なんか世界が違うよ。」


…恭平は 私とマサさんの会話を無表情のまま眺めているだけ。

「恭平?どしたの?」
私が聞くと

「いや別に。てか、ちょっと気分転換しに行かない?食後の散歩とか。」

ん?

恭平にしては珍しいような。

まぁいいけど…。

「うん。」

マサさんが頷いたから
私も一緒に
三人は玄関ホールへと向かった。


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