Scarly Rules

いつものコト

〜由佳子side〜


「朝からしかめっ面とはな。俺に向ける顔としては相応しくないんじゃないか?友佳。」


俺様ドSエロ河童こと恭平。

「ん〜…アンタのせい…ふわぁ〜ぁ。」

欠伸交じりに悪態をつけば

「おやおや…。お前がどうやっても起きないって執事のやつが言うから、わざわざ俺がじきじきに…って!またおまっ…寝んなバカ。」

こちらも口悪く反論をする。

「…アンタのせいで寝不足なんでしょ?」

目を瞑ったまま言えば

「そんなによかったなら、まだまだシてやる。お前に反抗はさせない。」

そう耳元で囁かれ

いつものように行為がはじまる。




ジャラジャラ…


鎖が鳴る。



私はいつでも繋がれている。


この男のつけた傷痕と 、手首にはめられている この忌まわしい鎖に。


監禁?


そうじゃない。




彼が犯しているのはそんなもんじゃ追いつかないような罪だ。



心も身体も思考回路も

深く刻み込まれた。


長い時間をかけて。


自由以上の何かを時間をかけて奪われた。
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