Be yourself!
配属先は御子柴律が立ち上げたインディーズレーベル?
正確には出向?
突然告げられた人事に目が点になる。
っていうか……
首じゃないのは喜ばしいことかもしれないけど
私の夢は!?
アイドルと仕事をするっていう夢はどうなるの!?
インディーズレーベルにアイドルはいるの!?
足元から力が抜けそうになるのを必死でこらえ、私はキッと階段をにらみつけると、そのままダッシュで駆け上がった。
そう、目指すは人事部!
新入社員の私がいきなりインディーズレーベルに出向なんて、どう考えてもおかしいし、納得なんかできないよ!
一段とばしで階段を駆け上がり、事務フロアの人事部へと走る私。
ドアを両手で力いっぱい開けて、叫んでいた。
「失礼します、藍田茜です! 配属先についてお伺いしたくー!」