Be yourself!
どうみても社会不適合者の無愛想、エロ、元ヤン、ゴリラ
「遅いよ」
ドアを開けたすぐ、入り口に立っていたのは社員食堂で別れたはずの池中だった。
「あれ、池中……」
「先に出ておいてどうしてそうなるわけ。もしかして迷子になった?」
「んなわけないでしょ。っていうか私、あんたにかまってる暇ないんだから」
相変わらずの性悪発言にうんざりしつつ、一瞬、どうしてこいつがここにいるのか考え込んでしまったのだけれど、よくよく考えてみてわかったのは、いちいちこいつに構っていられない、ということだった。
そうそう、私、忙しいんだから!
そういえば私を呼び出したのって誰だ。
人事としか聞いてなかったんだけど……。
きょろきょろと周囲を見回す。