☆SUKI SAKE☆
傷つけた代償
ドキドキのままたどり着いた会場。賢の実家の定食屋を借り切ってやると書いていた。
でも、いざお店の前にたどり着いたとはいえ、なかなか足を進めることができない。
いっそ、このまま回れ右をして帰ろうかな。ふと右手の輝きに目をやった。さっき矢野がくれた指輪がキラキラと輝いている。
あたしに指輪なんて似合わないのにそれはまるであたしの一部みたいにとても愛おしい。
柄じゃないけれどキュッと包み込むように左手でそれに触れた。
あいつ、サルのくせにあたしの心臓を鷲掴みしてった。早く帰ろう。ちょっと覗いて栗原くんに謝ったらすぐ帰ろ。
そして、早く帰ってきたって矢野に会いに行こう。
ガラッと扉を開けると懐かしい顔ぶれがたくさん来ている。
「あっ、雫。来たな。おせーよ。みんな待ってたんだぜ」
でも、いざお店の前にたどり着いたとはいえ、なかなか足を進めることができない。
いっそ、このまま回れ右をして帰ろうかな。ふと右手の輝きに目をやった。さっき矢野がくれた指輪がキラキラと輝いている。
あたしに指輪なんて似合わないのにそれはまるであたしの一部みたいにとても愛おしい。
柄じゃないけれどキュッと包み込むように左手でそれに触れた。
あいつ、サルのくせにあたしの心臓を鷲掴みしてった。早く帰ろう。ちょっと覗いて栗原くんに謝ったらすぐ帰ろ。
そして、早く帰ってきたって矢野に会いに行こう。
ガラッと扉を開けると懐かしい顔ぶれがたくさん来ている。
「あっ、雫。来たな。おせーよ。みんな待ってたんだぜ」